« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »

2008年1月

空を見上げて:Novels

この手を離して
行き着く先など

[ 僕らには見えないけれど ]

「卒業かぁ」

誰かが呟く。しんみりとした空気が教室に満ちた

「寂しいような、早く大学行っちゃったいような」
「微妙だね」

会話を聞いて、彼は教室を見渡す
見慣れたクラスメイトとも、もう合わないかもしれないのだ

「―――一期一会ってこういうことのことを言うんだろな」

彼が呟き、一緒にしゃべっていた少年もうなずき返す

「長い一期一会だったね」
「・・・ほんと」

少年は知っている。彼が人一倍寂しがりで、でも、プライドが高いから、そういうことは絶対に口にしないこと。

「寂しい?」

少年が聞き返すと、彼は微笑む

「もちろん」
「でも、笑ってる」
「・・・寂しがってたら、こいつらに合わせる顔がないだろ?」

彼は、再びざわつき始めたクラスを見て言った
そのざわつきは、どこかでもうすぐに迫った別れを気にしている、明るすぎるざわつき。
受験をしている最中のものですら、その明るすぎるざわつきに身を潜めて、終わろうとしている生活を名残惜しんでいる。

「みんな、未来に向かってる。向かおうとして―――向かいたいからこそ、この時間を捨てるんだ」
「捨てる?」

彼は窓から、青空を見上げて言う

「そう、捨てるんだ。すっぱりきっぱり、まるでそんなものは手にしてなかったと言うような」
「それこそ寂しいじゃないか」

少年は口を尖らせる。彼は微笑む

「そうでもしないと、先に進めないだろう。だってここは、心地がよすぎるから」
「ずっとここで、俺はいいと思うけど」

少年は同い年の彼を少し見上げて、どうしてこんなに違うのだろうとふとおもった。
自分は子どもっぽくて、彼は、酷く大人っぽい。

「先に進んで、進んで進んで、いつかふっとこのクラスを思いだすんだ。そのための、なんていうかな、オアシスっつうか」

彼が少し黙って、そう、と口を開きなおした

「心のよりどころ。俺には、こんなに大切で大切でたまらない、親友達が居るんだぜ、っていう」

先に進めば進むほど、辛いことばかりで、でもだからこそ

「ココに留まってちゃ、世界は小さいままだろ?」

彼がにぃといたずらっけに笑って、少年は心の中で呟く

寂しくなんかないんだ。だってこいつに取ってここは

「ここは旅に出る、出発点」

僕らは旅に出る。この場所から、みんな違う一歩を踏み出して

怖くなんてない。寂しくなんてない。

だって、どこかで、必ず誰かが頑張っているから。

見えないどこかで、頑張っていると知っているから。
だから僕らは、手を離して、この時間を捨てる。

胸を張って、再び、親友たちに会えるように


「・・・詐欺師」

少年がつぶやくと、彼はにっと笑って言った

「誉め言葉さ」


| | コメント (0) | トラックバック (0)

[ 会話 ]Novels


「暇だね」
「うん」
「ねぇ」
「何?」
「遊ばない?」
「遊ばない」
「どうして」
「遊べない」
「遊ぼうよ」
「遊ばない」



「ねぇ」
「うん?」
「暇」
「うん」
「何かしよう」
「何がしたい?」



「・・・何がしたかったの」
「何も」
「なにそれ」
「ココにいたかった」
「あぁ、うん」
「それだけ」
「なんだ」





「言ってくれればよかったのに」




| | コメント (0) | トラックバック (0)

センターぁ

センター終わりました


さて

これからが本番です

私は理系から逃げたいって事がわかったので

文系の大学行き切符、勝ち取りに行こうと思います


決して理系を諦めた訳じゃなくて

私は多分どっちもやってみたくて、そんで、大学で理系は選べないとなんとなく解ってて。


だから高校で理系を選んだんだろうなって思います。根拠ゼロですが。


私らしい選択。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »